気長に待つ
近頃おせちは、家族が好きなものしか作らなくなった。
くろまめ、お煮しめ、チャーシュー。
実家で過ごすお正月の、売れ行きベスト3。
大根と人参、こまつな、鶏肉が入ったお雑煮は必須。
保守的な家族なので、おととし私が三晩を費やして作った五目なますのしらあえは、母が作った定番なますにあっさり完敗した。
その年はお正月があけるまで、毎食自作の五目なますを食べ続け、もう冒険はしないと固く誓った。
今年もごまめを炒るのは私の一番のしごと。
焦がさないよう気長に炒り続けることが出来るのは気長なわたしだけ、という、ほめられているのかのせられているのかよく判らない理由で、今年もこざかなを炒る。
慌てると、苦くなる。
ちりちりと固いおとがするまでゆっくりゆっくり鍋を振る。
コツはただそれだけ。













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